こんにちは、たけもとです。
今回はLogicoolのハイエンドマウス「MX Master 3S」をレビューします。
同社の中でもハイエンドモデルの位置づけである「MXシリーズ」の高性能マウスです。
高性能で使いやすいマウスが欲しい
長時間の作業を楽にできるマウスを使いたい
自分に合った機能を柔軟にカスタマイズしたい
そんな方にぴったりな、多様な機能と長時間作業の快適さを追求したマウスです。
Logicool MX Master 3Sの概要
ポイント
MX Master 3Sのポイントは高い機能性×長時間の快適性です。
手の全体が優しく寄り添うエルゴノミクスデザインに、親指周りを中心とした豊富なボタンとスクロール。
大振りなマウス操作をせず、指先だけで快適に作業ができ、長時間の作業をサポートします。
左右クリックは静音クリックに対応。自身はもちろん、周囲に対しての音の配慮もでき、作業に集中することができます。
アプリ「LogiOptions+」では非常に豊富な機能を各ボタンに設定可能。ユーザーごとの作業環境に合った最高の作業環境を支えてくれます。
ラインナップ
グラファイト・ペイルグレーの2色展開。
メモ
同MXシリーズのキーボード「MX Keys」はローズもありますが、マウスの「MX Master 3S」はこの色がありません。ローズでMXシリーズの色を合わせる場合は、「MX ANYWHERE 3」という持ち運びもできるサイズのマウスがあります。(なお、「MX ANYWHERE 3『S』」というモデルもありますが、こちらはローズのラインナップなし。)
→ローズで揃えたい方は、ラインナップにご留意ください。
主な仕様
| ブランド | Logicool |
| 品番 | MX MASTER 3S(MX2300) |
| サイズ | 高さ: 124.9mm x 幅: 84.3mm x 奥行き: 51mm |
| 重量 | 141g |
| 付属品 | USB-C充電ケーブル、Logi Bolt USBレシーバー、保証書、保証規定 |
| ボタン・スクロール | ボタン:7個のボタン(左/右クリック、戻る/進む、アプリの切り替え、ホイールモードシフト、ミドルクリック) スクロール ホイール:あり(スマートシフト付き) サムホイール:あり ジェスチャ ボタン:あり |
| 電源 | 充電式リチウムポリマー電池 (1分間の急速充電で3時間使用可能) |
| 接続方式 | Bluetooth, USB |
| 対応OS | Intel® Evo™ノートパソコン対応設計 Windows® 10, 11 以降 macOS 10.15 以降 Linux ChromeOS iPadOS 14 以降 Android 8.0 以降 |
Logicool MX Master 3Sのレビュー
それでは、以下ポイントごとにレビューしていきます。
本体について
本体外観
5本の指がそれぞれ本体に沿うような、エルゴノミクスデザインが目を引きます。


ボタン・スクロール類は、特に親指周りに充実しています。
進む・戻るボタン、水平スクロール、親指側の「-」の印字のボタン(少し見にくいですが、写真下部)が配置。

本体前面には、USBの充電口。

接続方法
本体底面にあるスイッチをONにしたあと、Easy-Switch(丸いボタン)を長押しし、お手持ちのデバイスとペアリングします。


登録が済めば、次回以降はONにするだけで自動的につながります。
同梱物
説明書類とUSB-Cケーブル、およびUSBレシーバーが付属。

(USBレシーバーは紛失につき、すみませんが写真がありません)
機能について
それでは、主な機能3点について、以下みていきます。
①エルゴノミクスデザイン
②スクロールホイール
③LogiOptions+での機能設定
①エルゴノミクスデザイン
マウスを持ってみた様子です。

自身でも写真を撮って改めて納得しましたが、手が自然な丸みとなっています。
力も適度に抜けて、それぞれのマウスに沿って指が配置されています。
この形状・サイズ感が非常にラクで、長時間使っていてもストレスを感じません。
②スクロールホイール
スクロールホイールは金属製で、非常に質感の高いつくりとなっています。
通常のクリック感のあるスクロールと高速スクロールを使い分けられるのがポイント。

使い分ける、といっても通常/高速スクロールの切り替えは、ホイールを速く回すことで自動的、かつ非常にスムーズに切り替わります。
切り替わったことを意識するタイミングがなく、シームレスな切り替わりが、集中した作業を後押しします。
③LogiOptions+での機能設定
アプリ「LogiOptions+」では、各ボタン・スクロールに、任意の機能を割り振れます。

私は、基本的な操作はそのままに、トップボタンとサムボタンのところに「ジェスチャー」機能を割り振っています。

後述しますが、この機能が本当に便利です!
Logicool MX Master 3Sの所感
良かったところ
マウス本体の形状
エルゴノミクスデザインによる持ちやすさに、素直に感動しました。
指が吸い付くように自然とマウスに沿います。
握ろうと力を入れずに、あくまで載せるイメージで、勝手に手と一体化するような。
私は手が大きな方で、なかなかフィットするマウスというのが多くなかったのですが、サイズ感も十分で、安定して使うことができています。
加えて、親指周りに適切に配置された、充実したボタン・スクロールで、ストレスを感じることなく作業ができます!
LogiOptions+について
アプリ「LogiOptions+」では、他の様々なLogicoolデバイスで機能を設定できます。
個人的には、他のデバイスと比べても、このMX Master 3Sが最も「LogiOptions+」の恩恵を受けているデバイスだと考えます。
ボタンやスクロール類が充実している本機は、設定箇所が多く、このアプリとの親和性が抜群に高いです。
割り振れる機能も挙げきれないくらい多いのですが、「SmartActions」という機能では、より柔軟に設定できるため、複雑な操作をショートカットしたい場合に便利です。
Smart Actionで設定できることの例
・特定のアプリケーションを起動する
・特定の文字列・文章を入力する
・キーボード操作を記憶させて、同じ操作を再現する …等

マクロ操作が可能なので、繰り返し作業が多い方なども気に入って使えると思います!
また、私がとりわけ気に入っているのが「ジェスチャー機能」です。
これは、キーを押したまま任意の4方向にマウスを動かした際に、任意の機能を行えるという機能。

例として、上記写真であれば、サムボタンを押しながら「↓」=マウスを手前に引くと、画面のサイズ指定の切り取りの機能を割り振っています。

上記の写真も、このジェスチャー機能で撮影しました
サムボタンだけでなく、トップボタンなどにもこの機能は同様に設定できます。
そのため、ボタンの数よりも、もっともっと多くの機能を設定可能で、効率化できる領域が広がるのを感じます。
気になったところ
親指部分のプレート部
↓の親指を置いておけるプレート状の部分について。

親指を「乗せておける」構造になっており、いちいちマウスを握って力を入れ続ける必要がありません。
この点も、長時間のストレスフリーな操作に繋がっているのを実感します。
一方で、マウス本体の幅が広く、親指から右にはみ出す具合になっています。

これにより、一般的な形状のマウスと同じ感覚で使っていると、「マウスがキーボードにぶつかる」という体験したことのない現象が起こります。

実際、過去にテンキーありのキーボードを使用していた時にはよくぶつかっていました。テンキーレスにしてからは、ぶつかることなく快適です。
テンキーありのキーボードを使用される場合は、頭の片隅に置いておくとよい要素です。
本体の変色について
すでにここまでの写真の中でお気づきかもしれませんが…
本レビューで登場しているカラー「ペイルグレー」は、約2年の使用の中で、親指や手のひらの当たる箇所に汚れが溜まっています。
材質上、掃除してもなかなか汚れを落とすことができず、じわじわと蓄積していった具合です。
この点が気になる方は、グラファイトがおすすめです。
MX Master 3S for Mac について
最後に、「for Mac」というMac専用モデルについて。
当然かとも思いますが、Macをメインで使用している場合は、マストでfor Macを購入するべきです。
理由は、Bluetooth接続がMac用にカスタマイズされているからです。
過去に私がMacで今回レビューしている「3S」を使用していた際、非常に高い頻度で接続が途切れていました。
Bluetoothの接続が安定せず、マウスの操作が大きくカクついていたのです。
具体的には、文章の入力作業が済んでマウスを一旦起き、再度動かそうとすると反応せず、1~2秒経ったら動き始める、といった具合です。

同じBluetooth接続だから問題ないだろう、と思っていたところ、全く使い物にならなかったのを経験しました。
カラーもスペースグレーとペイルグレーと、通常モデルとラインナップが異なります。
キーボードと揃える際に、特に注意してください。
MX Master 3sがおすすめの方
ボタンやスクロール類の豊富さで、画面上でカーソル操作を行わずに、手元のボタン類で操作を済ませられるのが非常に快適なマウス。
エルゴノミクス形状による持ちやすさも相まって、長時間作業に最適な1台に仕上がっています。
MX Master 「3」という非静音モデルも存在しますが、静音が欠かせない方は、今回の「3S」をお選びください。
また、アプリでの機能設定の幅も非常に豊富で、様々なツールを使い分けるクリエイターの方や、文書や図表の作成シーンが多いビジネスマンの方に、強くおすすめしたいマウスです。
まとめ
以上、Logicoolの「MX Master 3S」のレビューでした。
長時間作業を快適に行える工夫が満載のマウス。
スクロールホイールの精度も非常に良く、質感の高さを求める方にもぜひ使ってみていただきたいマウスです。
マウスとキーボードがぶつかる可能性があるため、テンキーありのキーボードを使用されている方は、慣れに時間を要するかもしれません。
ぜひ自身に合った機能をアプリで設定し、快適なハードとソフトで、最高の作業環境の1つとして愛用されてみては。
それでは、今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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