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【解説】3D CADの資格5選|おすすめの資格や取得のメリットまで紹介。自由で柔軟な働き方に繋げよう。

2025年7月29日

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こんにちは、たけもとです。

近年、ものづくりの現場において、3DCADは不可欠なツールとなっています。

製品設計から解析、製造まで、あらゆる工程で3DCADが活用されており、そのスキルは設計に携わる現場において必須のものと言えるでしょう。

しかし、「3DCADのスキルを証明したい」「資格を取得してキャリアアップに繋げたい」と考えたとき、どのような資格があるのか、どれが自分に合っているのか、迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

本記事では、主要な3DCAD関連資格5つを解説し、それぞれの特徴やレベル、取得するメリットなどを詳しくご紹介します。

資格選びに迷っている方、これから3DCADの仕事に携わりたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!

はじめに

3DCADの資格について

3DCADの資格は、現代の設計・製造業界において、もはや欠かせないものとなりました。

特に、機械や建築、製品デザインなどの分野での需要が高く、3DCAD関連の資格を取得することで、設計図面の作成やモデリング、シミュレーションなど、高度な技術を活かした業務に従事できるようになります。

また、3DCADのスキルは在宅勤務にも適応しやすく、柔軟な働き方が可能になる点も魅力。フリーランス等でも仕事を確保し、専門性を強化するための大きなステップとなるでしょう。

その他、個人の趣味や創作活動においても、3Dプリンターの台頭により、個人的に3DCADを利用する機会も大きく増えているのが現状です。

CADオペレーターとして働く上で資格は必ずしも必要ではありませんが、資格があるぶん自身の能力の証明となることは事実です

また、資格の取得のなかで学んだことは確実に自身のスキルとなって積み重なっていきます。

資格を仕事に繋げたい方はもちろん、自身のスキルを磨くことに専念したい方も、資格の取得に取り組むことそのものに価値があると言えます。

働き方の多様化

上述の通り、現代では働き方が大きく変化し、在宅ワーカーが当たり前の時代になっています。

リモートワークの普及に伴い、柔軟な働き方が実現できるようになりました。その中でも、特に需要が高まっているのがCADオペレーターの仕事です。

建築や製造業など、さまざまな分野でCADソフトを使った設計や図面作成が行われており、求人の応募も数多くされています。

CADオペレーターは在宅勤務も可能な仕事として、注目を浴びています。特に、資格を取得することで、技術的なスキルを活かすことの証明ができ、自分のペースで働ける環境が整います。

資格を持つことで、より安定した仕事を得ることができ、フレキシブルな働き方を実現できるでしょう。自分に合った資格を取得して、理想的なライフスタイルを手に入れる1歩を踏み出してみませんか。

3D CADの5つの資格の解説

それでは、具体的な資格の解説に移ります。

下記5つの資格について紹介しますが、それぞれおすすめの方を掲載しますので、特にご自身に当てはまるものについてご覧ください。

資格名おすすめの方
3次元CAD利用技術者試験最初の資格を迷っている方。汎用的な3DCAD資格を求める方。
CAD実務キャリア認定制度実務者としての能力証明、トレーサー(製図)/アドミニストレータ―(管理者)の明確な目標がある方
3次元設計能力検定試験自身の能力を貪欲に高めたい方、将来的にプロの設計者としての発展性を求める方
Autodesk認定資格使用ツールが明確な方(AutoCAD・Revit Architecture・Fusion)
SOLIDWORKS認定資格使用ツールが明確な方(SOLIDWORKS)

3次元CAD利用技術者試験

3次元CAD利用技術者試験は、一般社団法人コンピュータ教育振興協会(ACSP)が主催する、3DCADの資格です。

国内でもかなりの知名度と歴史のある資格で、3DCADの資格といえばまずはこれ、という資格です。

CADの利用技術を評価するもので、機械設計や製品開発に携わる方にとって非常に有用な資格と言えます。

メリット
・国内での知名度が高く、企業側の認知度も高い。
・CADベンダーに依存しない汎用的な知識が習得できるため、様々なCADに対応できる基礎力が身につく。
・特に1級は、高度な実践力を証明でき、機械設計・開発分野でのキャリアアップに直結できる。

開催日程・2級:随時実施
・準1級、1級:年2回(7月・12月)
受験資格・2級:制限なし
・準1級:2級の合格
・1級:準1級もしくは2級の合格
級・レベル試験内容概要・対象等
2級筆記(選択式)3次元CADを利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方
準1級実技(CAD使用)3次元CADを利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事することを目指す方、もしくは従事して間もない方
1級実技(CAD使用)3次元CADを利用したモデリング・設計・製図などの業務に従事して半年以上の実務経験、または1年以上の就学経験を有する方

CAD実務キャリア認定制度

CAD実務キャリア認定制度は、一般社団法人コステックエデュケーションが主催する、CADの実務能力に特化した認定制度です。

特定のCADソフトウェアに限定されず、実務遂行上必要な技術、技能、モラルなどを幅広く評価します。

それぞれの資格が自宅での在宅受験ができ、受験もしやすいです。

メリット
・「実務に即したスキル」を証明できるため、即戦力として評価されやすい。
・特定のCADソフトウェアに依存せず、汎用的なCADの知識が証明できる。
・製造業における設計・開発部門への就職・転職に有利。

開催日程年2回(9月・2月)
受験資格制限なし
級・レベル試験内容概要・対象等
3次元CADトレーサー認定試験実技
事前課題あり
3次元CADを用いて、設計者からの指示に基づいてモデル作成や図面化を行う「トレーサー(製図担当者)」としての実務能力を評価。
3次元CADアドミニストレーター認定試験実技
事前課題あり
3次元CADシステムの基本的な知識と、モデリング、アセンブリ、編集技術を理解し、データ管理などを含めた「システム管理者(アドミニストレーター)」の知識と実務能力を評価。
CADアドミニストレーター認定試験実技
事前課題なし
※【2次元CAD対象の資格】2次元CADを用いて、基本的な図面作成や編集を行う能力、および図学の基礎知識を評価。

3次元設計能力検定試験

3次元設計能力検定試験は、特定非営利活動法人日本設計情報機構(JASI)が主催する、設計分野における3次元CADの活用能力を評価する検定です。

単に3次元CADを操作できるだけでなく、機械設計の基礎知識も含めて、3次元設計技術者として必要な総合的な能力を客観的に評価することを目的としています。

メリット
・設計における3DCADの活用能力を証明できる。
・スコア証明書やレーダーチャート(プロ設計者コースの場合)での実力の把握が可能。
 →強みと弱みが明確になり、今後の学習分野を絞り込める。
・優勝者は表彰制度があり、公式HPに掲載されることも。

開催日程年2回(5月・11月)
受験資格制限なし
級・レベル試験内容概要・対象等
3次元CADコース3DCAD実技3次元CADオペレーター向け。部品作成、アセンブリ(組み立て)、図面作成など、3次元CADの基本的な操作から実践的なモデリング能力を評価する。
図面作成コース計3科目
・3次元CAD実技
・JIS製図
・公差設計
3次元CADを利用した製図技術者向け。3次元CADで作成したモデルを正確に図面化し、実務で通用する設計図面を作成する能力を評価する。
プロ設計者計8科目
・3次元CAD実技
・機械設計7つ道具(JIS製図、公差設計、機械材料、強度設計、要素設計、信頼性設計、加工法)
3次元設計技術者向け。3次元CADの操作スキルだけでなく、設計実務に不可欠な機械設計の専門知識を網羅的に評価する。

※合格者には、自身の3次元設計能力のバランスを示す「レーダーチャート」が提供され、強みと弱みを把握するのに役立つ。

Autodesk認定資格

Autodesk認定資格は、世界最大のCADソフトウェアベンダーであるAutodesk社が提供する、同社製品に関する公式の認定資格です。

世界共通の認定資格となっており、全世界で20万人以上が取得しています。

特にAutoCAD・Revit Architecture・Fusionといった、特定のソフトウェアの習熟度を証明するのに最適な資格と言えます。

メリット
・特定のAutodeskソフトウェアの専門知識と操作スキルを客観的に証明できる。
・ソフトウェアベンダー公式の資格であるため、世界中で通用する信頼性がある。
・Autodesk製品を使用している企業への就職・転職に有利。

開催日程随時
※全国各地の会場ごとの実施
受験資格制限なし
級・レベル試験内容概要・対象等
オートデスク認定ユーザー試験
Autodesk Certified User (ACU)
選択問題+実技
(使用ソフトによる)
学生、オートデスク製品を使用する業務の志望者向け
オートデスク認定プロフェッショナル試験
Autodesk Certified Professional (ACP)
選択問題+実技
(使用ソフトによる)
オートデスク製品に関する高い知識・技術を持った方向け

SOLIDWORKS認定資格

SOLIDWORKS認定資格は、Dassault Systèmes社が提供する3DCADソフトウェア「SOLIDWORKS」に関する公式の認定資格です。

SOLIDWORKSは機械設計分野で非常に広く使われているソフトウェアであり、そのスキルを証明することは大きな強みとなります。

メリット
・SOLIDWORKSの専門知識と操作スキルを客観的に証明できる。
・機械設計、金型設計、製品開発など、SOLIDWORKSを使用する業界での就職・転職に非常に有利。
・特定の専門分野に特化したスキルを証明できるため、キャリアパスを明確にできる。

開催日程※不詳(公式HPより随時確認)
受験資格最上級試験:上級・上級専門の各試験のうち4つ以上に合格
級・レベル試験内容概要・対象等
初級試験
Associate (CSWA - Certified SOLIDWORKS Associate)
実技中心OLIDWORKSの基本的な操作能力を証明。初学者向け。
上級試験
Professional (CSWP - Certified SOLIDWORKS Professional)
実技中心SOLIDWORKSの高度な操作能力と実践的な応用能力を証明。中級者以上向け。
上級専門試験
Expert (CSWE - Certified SOLIDWORKS Expert)
実技中心SOLIDWORKSに関する最高レベルの知識とスキルを証明。上級者向け。
最上級試験
Specialist
実技中心板金、溶接構造、表面モデリング、金型、シミュレーションなど、特定の専門分野に特化した認定。

3D CAD資格ごとのおすすめな方

最後に、冒頭にも掲載した、それぞれの資格がおすすめな方を再掲します。

資格名おすすめの方
3次元CAD利用技術者試験最初の資格を迷っている方。汎用的な3DCAD資格を求める方。
CAD実務キャリア認定制度実務者としての能力証明、トレーサー(製図)/アドミニストレータ―(管理者)の明確な目標がある方
3次元設計能力検定試験自身の能力を貪欲に高めたい方、将来的にプロの設計者としての発展性を求める方
Autodesk認定資格使用ツールが明確な方(AutoCAD・Revit Architecture・Fusion)
SOLIDWORKS認定資格使用ツールが明確な方(SOLIDWORKS)

最初はやはり知名度の高い「3次元CAD利用技術者試験」がおすすめ。

対外的な能力の証明にもなりますが、自身の3DCADの総合的なリテラシーを高める側面もあると考えています。

3次元CAD利用技術者試験で総合力を高めつつ、他の専門性のある資格も組み合わせて取得し、組み合わせることで実務能力を証明していくのが好ましいでしょう。

まとめ

以上、3DCADのおすすめ資格5選のご紹介でした。

自身の目標、やりたい仕事に合った資格を選んで、キャリア形成・キャリアアップに役立てていただけたら幸いです。

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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