こんにちは、たけもとです。
生活を何かしら改善したい、と思いつつもなかなかアクションができない…
そんな時は、もしかしたら手元のムダが多く、身動きが取れないのかもしれません。
節約することで行動の原資ができる、時間を生むモノを生活に取り入れることでアクションする余裕ができる。
その繰り返しで生活が豊かになる、ということを、「ムダ」の省き方という書籍で解説されていました。
今回はこの書籍について、ポイント整理など、書籍レビューをしていきます。ぜひ最後までご覧ください。
「ムダ」の省き方の概要
本書はブログとYoutube運営をされているトーマスガジェマガ氏の書籍。
ブログと同様の文体でフランクに読める文章で、生活のムダを無くして余裕のある人生を目指すための考え方を紹介している本です。
ムダを減らすノウハウだけでなく、どれがムダなのかの判断方法等も示しており、総じて自身の現状の生活を見直すのにとても役立ちます。
人生を効率化し、余裕のある生活、ひいては自分の人生の目的を探すために読みたい1冊です。

「ムダ」の省き方のポイント
それでは、本書のポイントを3つに分けて整理します。
「ムダ」の省き方のポイント
① ムダを省く順番
② 節約すべきかの判断
③ 人生はもっと逃げて良い
ポイント① ムダを省く順番
ムダを省く、といっても、家の不要物の整理、不要なサービスの契約解除、など、挙げると改善するポイントはきりがないし、どの順で手を付けるべきかが分からなくなりがち。
そこで本書では大筋として、お金→時間→情報→思考法の順で改善をするべきと言います。
具体的には、下記のような流れ。
節約や収入増で、余剰資金を手に入れる
→お金で時間を買う・投資する
→生まれた余裕で、やりたいことの棚卸をする
→今後に繋がる情報を入手する
→自分の将来像を考えて行動する
→余裕のある人生を送る
この各ステップで省けるムダについて、本書で解説されています。
生活や健康の維持改善から、身の回りのモノ・デバイスの最適化といった面を中心に、次のステップに進むための具体的なアクションについて、網羅的に解説をしています。
細かな積み重ねが大きな変化を呼ぶ、ということが良く理解できます。
ポイント② 節約すべきかの判断
お金に余裕を持つためでも、一概に節約すればするほど良い、というわけでもありません。
節約しても悪い結果となることもあれば、逆にお金をかけることで余裕が持てる、というケースもあります。
節約が逆効果な例
・家賃が安いが職場から遠いところに住む
→通退勤に要する時間が増える
・エアコンを点けずに節約する
→アイスやジュースにお金をかけるようになる
投資が生きる例
・全自動洗濯機を導入する
→使える時間が増える
・性能の良いPCを導入する
→作業時間が節約される
不要なものにかけるコストは減らす必要がありますが、どれが「不要」なのかの判断が重要。
その基準は、お金をかけることでそれと同等あるいはそれ以上の価値を生めるか、という点に集約されると思います。
あとは、お金と時間を天秤にかけるときは、時間を生むほうを選び取りたい。
もちろん手元の予算などによりますが、お金と時間で比べた時は、どうしても時間のほうに価値があります。
手間がかからない、時間がかからない、を判断のキーワードにしたいものです。

「時間優先」の判断基準に刷り込ませて、自然とそれを選べる体質になると、マインドも変わってくるんだろうなと思います。
ポイント③ 人生はもっと逃げて良い
ムダを省いて生活を豊かにすることがテーマの本書ですが、最終的なゴールは「やりたいことを見つける」ことを目指しています。
これは著者が数多くのトライ&エラーで、自身がブログとYoutubeが合っていることを発見した体験にも紐づいています。
まずは考える時間を確保する。そのうえで、トライしたいことがあればまずは試す。合っていれば続けるし、合わなければやめるの繰り返しで、自分に合ったものを絞っていく感覚です。
ここでポイントになるのが、人生の中で適度に逃げて、逃げ方を覚えておく・忘れないでいること。
仕事がどうしても合わなかったり、趣味としてやろうとしたことが実はそこまで楽しくなかった、など、続けるべきかの判断を迫られるタイミングは多々あります。
適切なタイミングで辞めることができれば、後々大きな代償を払うこともなければ、辞めることで次の再挑戦を始める余裕が生まれます。
何より、夢や目標は変わりゆくものですし、辞めたとしても経験は身に残ります。
時間面でも思考面でもリソースは有限。
ゆえに始めた物事を、終え時にしっかり終わらせる。その経験の中で逃げ方を習得しつつ、忘れないでいたいものです。

個人的に、本書で言う「ムダを省く」という言葉は総じて「トライしたことからの撤退」を言っているのではと思います。
「ムダ」の省き方を読んでみて
感想
まず、自分がブログを書くまでの経緯と似通っているところが多く、勝手ながらに共感する部分がとても多かったです。
(公務員からの大きな進路転換、営業経験、様々なものを試したくなる性格、逃げを繰り返して自身への理解を深めた点など。)
営業の経験がブログのレビューに繋がっていく感覚や、上述の逃げ方を覚えておくことなど、納得しながらするすると読み進めていました。
生活から健康、仕事に至るまで、人生の様々な部分のムダの省き方について解説している本ですが、やはり最も重要だと思ったのは時間。
貧富の差を分けるのは時間、という言葉も出てきましたが、時間が何よりの資本だということを再認識できました。
優れた道具が時間を生むということについても共感を覚えますし、時間を生むためのものに投資できる判断をナチュラルにできるようになりたいものです。
生活費を稼ぐなかで、その資金を道具やビジネスに投資して、生活費を稼ぐ時間を圧縮するのが、今の会社員生活を離れる第一歩。
現状は時間を生むことにフォーカスを当てていきたい。
これから生かしたいこと
これからの生活で意識したいのは、手元のムダな道具を処分すること、そして情報のムダを認識して情報を選び取ることです。
モノは持っているだけで管理コストがかかる。だからムダなモノは処分して、「自分の周りには価値を生み出すものだけで固めること」を実践したい。
また、情報のムダは物理的なものではないので、なかなか認知しにくいのが難しいところですが…
とりあえず芸能人やトレンドには元からそこまで関心がないのが幸い。
あとは、今思いつくところだと、Youtubeの検索履歴を定期的に削除してムダなサジェストを無くす、SNSは手を広げすぎない、というところは実践していきたいなと考えています。

ムダな情報を遠ざける工夫、ムダな情報についてのアンテナを高くしたい。
「ムダ」の省き方がおすすめな方
ムダの省き方がおすすめな方
・今の生活から一歩豊かになりたい方
・持っているものが多くなり、生活をスッキリさせたい方
・考え方の変化(大きな変化)に至るまでの、小さな変化を実践したい方
目立つような変化が起こるまでには、細かな変化の繰り返しが必要。
だからこそ、生活の細かなムダを減らすところから始めて、少しずつ人生を変えるための時間・余裕を確保しよう、というのが趣旨の本でした。
すでに節約を頑張っていたり、先々の目標を持たれてアクションを起こされている方だと、本書内で実践されているポイントも多いかもしれません。
ただ、その一歩手前でくすぶっている方や、手元のムダが多くて身動きがとりにくくなっている方は、本書を読むことで、現状整理や次に取りたいアクションが見えてくると思います。
まとめ
以上、書籍「ムダ」の省き方のレビューでした。
まずは自分の手元のムダを理解するところから、生活を変える気づきを与えてくれる1冊でした。

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