こんにちは、たけもとです。
サイトでPV数が減ってきた…
堅調に伸びてきたPV数が急激に鈍化したり、そこから減ってしまったりすると、なんだか不安になってくる。
私もつい最近PV数の減りを感じ、原因を探したところ、何やら「CLSに関する問題」なるものが関わっている様子だったため、対応を取ることにした。
原因や対応方法を探されている方の、ひとつの参考になれば幸いです。
目次[表示]
はじめに
問題の発覚
PV数が伸びなくなったどころか、徐々に目減りしている…
私の場合はほとんど検索流入になるので、SEOやアクセス周りの問題かなと思い、サーチコンソールを確認。
すると、URLが以前は「良好」ばかりだったのに、それが「改善が必要」に置き換わってしまっていた。

上記は、サーチコンソール ≫ 左側の「エクスペリエンス」 ≫ 「Webに関する主な指標」から確認できる。
黄色の部分に置き換わったタイミングと、PV数が減り始めたタイミングとがちょうど合致していたので、このポイントに目を向けて対策を取ることにした。
原因の把握
URL不良の原因:CLSに関する問題
サーチコンソールで、URLの不良の原因として表示されていたのがこちら。

「CLSに関する問題」で、どうやら引っ掛かっている様子。
どんな問題かAI(Gemini)に聞くと、下記の回答をくれた。
CLSに関する問題
CLSは、ウェブページの読み込み中に予期しないレイアウトのずれが発生する現象を指す。ユーザーエクスペリエンスを低下させるだけでなく、SEOにも悪影響を与える可能性がある。
要するに、レイアウトのずれで読みにくくなっているから、改善してくれとのこと。

SEOにも関わる問題とのことで、アクセス減にも関わっていることが伺える。
要因
CLSに関する問題の、要因となる事項については下記の通り。
CLSに関する問題の主な要因
①画像や動画のサイズ指定の欠如
②広告の挿入
③動的なコンテンツの読み込み(JavaScriptなど)
④Webフォントの読み込み
まず、③と④は私は使用していないため除外。残るは①と②になるわけだけど、①はブログ開設当初から同じやり方で進めているため、問題が生じ始めた2月近辺で、何か変えた要素もなかった。そのため一応除外しておく。
そして②。問題が発生した2月の初頭から、Googleアドセンスを使い始めている。
自動広告でのレイアウトのずれは調べたところ、このCLSにも関連しうる問題である様子。ということで、このアドセンス周りにメスを入れていくことにしたい。
なお、このCLSに関する問題はスマホサイトで発生している。PCとスマホ、同じ設定がスマホだけに影響を与えている、という点も意識しておきたい。
心当たりについて
今回は計65件のURLが対象となっていたが、影響が大きいのは、特に最近良く見られている記事(3件)だった。

この数値が0.1以上だと、解決すべき問題として見なされる様子。
良く見られているからこそ、「レイアウトが悪くて読みにくい」とするデータが収拾されており、このように警告されるに至った。
それ以外の約60件の記事は対象のリストにあるものの、「使用状況データが不十分」とされて具体的な数値が出ていない。(しかし、PV数が1ケタ台といったサイトは見たところ含まれてはおらず、あくまで多少は見られているサイトが前提となる様子。)そのため、警告を受けるだけの閾値に達していないだけで、同じような問題が含まれているとはいえる。

ここで一つ言えるのは、単一の記事の問題じゃなく、全体の記事に関わる、一括・自動的な設定が関与しているということ。
アドセンスを使い始めたのは1月の末から。そして2月頭にもアドセンス内でいろいろ設定を行った。だから2月頭から問題が生じた、とかならまだ原因が特定しやすかったのだけど、今回問題が生じたのは2月の半ばのため、ちょっともやがかかっている。

アドセンスを使用し始めて、Googleがデータを取って…となると、使い始めてから1~2週間くらいかかるということなのだろうか。
対応事項
対応したこと
そんなわけで、アドセンス内で下記の対応をした。
対応事項
・「インデント重視のフォーマット」を削除
・良く見られている記事から、アドセンスの自動広告を削除
・記事下部のMultiplex広告を削除
・サイドバーのディスプレイ広告の削除
「インデント重視のフォーマット」を削除
自動広告の設定の中に、「インデント重視のフォーマット(広告インデント)」がある。

インデント重視のフォーマット(広告インデント)
サイトの内容に対して、閲覧者が興味を引きそうなテキストをハイパーリンクにしたもの。対象となる箇所には、ドットの下線や虫眼鏡のアイコン、青文字での表示がなされる。
そういえばアドセンス合格後間もないころ、自分のサイトを見たときに、虫眼鏡や青文字は確かに表示されていた気がする。早いうちに取り除きたいと思っていながら、放置してしまったのが反省点。
ここになぜ2月頭にもチェックを入れていたのか(入れたままにしていたのか)、自分でもよく覚えていなかったけれど…ともかく影響が大きそうだったので、真っ先にチェックを外した。
なお、同じ自動広告内の「オーバーレイ フォーマット」については、ブログの文字が記載されているレイヤーよりも上部に広告が表示されるため、レイアウトを変えるようなものではないと思い、いちおう残す形にしている。
良く見られている記事から、アドセンスの自動広告を削除
問題を絞り込むという意味で、まずは問題の中心となっている記事3件から自動広告を外すよう設定した。
広告設定の最下部にある「除外ページ」から、対象のページのURLを入力することで設定できる。

無事設定できると、下記のようにアドセンスの広告ページの「ページ除外」のところにカウントされる。


これでこの3件だけが回復するようなら、細かい設定どうこう以前に、アドセンスの自動広告全体が関わっている、と判断できる。
記事下部のMultiplex広告を削除
自動広告とは別に、手動で記事下部に「Multiplex広告」を掲載していたので、これを削除した。
このMultiplex広告は、自動広告でも「ページ内フォーマット」から挿入できるものだが、読みにくかったので、好き勝手なところに入る自動広告では入れないことにしていた。一方で、載せるのが記事の末尾であれば、見やすさへの影響はそこまでないだろうと思い、すべての記事の末尾にHTMLコードで挿入していたものだ。
Multiplex広告は、所定のスペースに、広告が自動的に複数掲載されるものであり、任意のレイアウトへの影響が気になり外すことにした。
サイドバーのディスプレイ広告の削除
こちらも上記と同様、自動広告とは別に、手動でサイドバーに貼っていたものだが、サイドバーに載せていたディスプレイ広告を削除した。
PC上であれば、あくまでサイドバーとして画面の右側に、言うなれば補助的な存在として表示される。一方、スマホだと画面の下部に大き目に、いわばメインのコンテンツの一つとして表示される。
ディスプレイ広告は一応手動で設定していたものなので、こちらがコントロールしている要素が大きいと思っていたが、ディスプレイのサイズ自体が、広告の種類によって自動的に変わってしまう。
画面のレイアウトへの影響については、サイトバーがメインの表示エリアとは区分けされているPCに対して、サイドバーがメインの表示エリアと一体化してしまっているスマホでは影響が大きいと判断し、外すことにした。
補足
なお、今回の問題が生じる前(アドセンス運用当初)から、アドセンスでは下記の対応を取っている。
アドセンスの広告表示への対応(問題発生前から)
・ブログページ上部は「除外エリア」として設定し、広告が入らないようにしている
・ページ内広告は除外している
・全画面広告は除外している
特に、今回の問題の有無にかかわらず、ブログページの上部は「除外エリア」として設定するのがおすすめ。不用意にヘッダー周辺のレイアウトが変わってしまい、単純にサイトが見にくくなってしまうためだ。
ページ内広告についても、主な収益源になりうるけれど、自分で設定した箇所にのみ広告を表示させたいと思い、こちらもアドセンス運用当初に除外している。
これらはすでに対応していたことだったけれど、明らかに関わりうる要素だったので、共有。
対応後の変化
対応直後
対応を行った執筆当時から2週間ほどたったタイミングでは、改善がまだ確認できていない。
いったんアドセンスは休止を検討しつつ、アドセンス以外の箇所にも対策を行ってみた。よければ下記も目を通してみてください。
追記:追加対応後
今回の対策に加えて、3/2に追加の対策を行ったところ、3/8段階で無事にURLがすべて「良好」に戻りました…!

暗中模索でしたが、無事に戻ってくれたのでほっとしています。
かといって、PV数の伸び率が、以前のように順調な状態に戻ったかと言われるとそうでもなく。。地道に読まれる記事を作っていくほかないですね。
何はともあれ、対策に時間をかける必要がなくなったので、胸をなでおろしています。
まとめ
以上、PV数が減った時の「CLSに関する問題」への対応の記録でした。
総じて、自分がコントロールできない部分からの影響が大きいと感じました。
サイズが自動で変わる、数が自動で変わる、といった要素に留意したいのと、特にスマホの表示画面において影響が大きそうな要素を洗い出して、アドセンスの設定を変更し、対策を行いました。
また、アドセンス以外にも追加の対策を行い、何とか戻すことができました。
即自的に結果が反映されるわけではないため、どの対策が効果があるのかが分からないのが苦しいところ。同じ問題が生じている方などの参考になればと、共有させていただきました。
それでは最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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