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【書籍レビュー】ビビリの起業法|リカバリーできる範囲の失敗を積み重ねて、ビジネスができあがっていく

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こんにちは、たけもとです。

今回は、「ビビリの起業法」(中村裕昭)を読んだのでレビューしていきます。

起業というと、支払うことになるコスト(時間やお金)をどうしても心配してしまいますが…

小さく始めて、正しい方法でトライアンドエラーを積み重ねることで、誰でも起業は実現できる、という論旨の本でした。

現在ブログを書いている身としても、共感できる部分が多かったので、関連付けながら整理していきたいと思います。

「ビビリの起業法」の概要

本の概要

起業をしたい!と思っても、起業にはリスクがつきまとい、確実に成功できないという意味で一見ギャンブルのように思えることも少なくありません。

しかし、起業はギャンブルではなく、ルールを守って少しずつ進んでいけば、失敗のない起業を実現できると筆者は言います。特に、自分と半径5m以内にいる人を幸せにするくらいの成功は難しくない。本書では、その失敗をしないような「ビビり」のスタンスから、ビジネスをどのように作っていくのかを解説した書籍となります。

著:中村裕昭
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要点整理

本書のポイントを以下整理します。

要点整理
1 商売はギャンブルではない
2 商品やサービスを軸に考えない
3 誰でもできる「仕組み」を作る

要点1 商売はギャンブルではない

商売(起業)には、失敗したら投じた時間やお金がなくなってしまう、という不安がつきまといがちです。

そして成功するか失敗するかは目に見えるものでないため、ギャンブルのように感じてしまい、結果として起業できない、といったケースはとても多いことかと思います。

タイトルの「ビビリ」が本書のキーワードになりますが、これは「その時々の自分が負える範囲に絞ってリスクを負う」という意味だと解釈できます。

さらに言うなら、「リカバリーができる範囲で失敗して、テストを重ねていく」ということです。

そもそも、狙いや目的を持ったうえで行ったことの失敗は、次に繋がる学びを得られるという意味で、失敗とは言えません。

たけもと
たけもと

言うならば失敗ではなく、検証となるでしょう。

その検証に、良い結果と悪い結果があるだけで、良い結果がもたらされる取り組みを重ねれば、着実にビジネスができあがっていきます。

要点2 モノありきではなく、世の中の問題ありき

次に、ビジネスで扱う商材についてです。

どの商材でビジネスをするかですが、結論として「世の中の問題ありき」で商材を選ぶべきと著者は言います。

要するに、あくまで社会で問題となっていることを解決することを優先し、経験や関心から商材を選ぶべきではない、ということです。

なぜなら、商売の本質は問題解決の代行だからです。

問題として世の中に存在しているのであれば、お金を払って解決したい、とユーザーは考えます。

この「解決したい」という感情こそが収益になるものであり、より大きなニーズを見つけることで、稼げない=失敗を防ぐことができると言います。

もちろん個人の経験や好きなものなどを商材として選び、それで起業をすることもできます。

しかし、ビジネスを始めても結果的にお金を得られなかったことを「失敗」と定義するなら、モノありきではなく、世の中の問題ありきで商材を選ぶほうが、失敗の確率が大きく下がるということを述べています。

要点3 誰でもできる「仕組み」を作る

課題を見つけてビジネスを始め、リカバリーできる範囲で積み重ねた失敗=検証を重ねることで、世の中に通用するルールが見えてきます。

このルールを形にして、誰でも利益を生み出せる「仕組み」を作っていく、というのがビジネスを作るということです。

仕組みさえ作れれば、自分以外の人にその仕事を任せることができます。

そこで生まれた時間を使って、また新しいルールを見つけて、仕組み化する…

こうしてビジネスを作る→他の人に任せる、を繰り返すことで、ビジネスが拡大していきます。

レビュー

感じたこと・考えたこと

「失敗したら終わり」

一般に、ビジネスにはこのイメージが先行していることも少なくありません。

一昔前はビジネスをするとなると、銀行から融資を受けて事業所を借りて…といった身の丈を大きく超えた形でリスクを取る方法しかなかったことが、このイメージを形づくっていると思います。

確かに、このようなリスクの取り方をした場合、失敗したときのリカバリーは相当に難しいです。

一方、現代ではこうしたブログを中心に、元手が少なくてもビジネスを始めることができるようになりました。かけている資金も少ないため、失敗したとしても再起可能です。

ただ、コストをかけていないということは、その分リターンも少ないということ。同じ時間をかけたとしても、収益が上がりにくいのが課題。

たけもと
たけもと

始めるのは簡単だったけど、続けていてもなかなか結果が出ない…

といったケースが多いのも仕方ありません。

そこで重要になるのが、いかにトライ&エラーを数多く積めるかということ。言い換えると、成功に繋がるルールをいかに絞り込めるか、ということです。

あくまで「ビビリ」のスタンスで、「負える範囲での失敗を重ねる」ことが何よりのポイントだというのが本書の論旨になります。小さな一手でも、速いスピードでトライアンドエラーを重ねることで、確実に成長していく!ということですね。

印象的だった部分

印象的に感じたところを数点、具体的にピックアップします。

リスクをもって状況を変える

著者は成功する前のビジネスで失敗し、数百万円という相当な借金を背負っていました。(ちなみにこれは悪い意味で"ビビらない"起業をした結果、と言えます。)

その状況で取った選択が、借金を少しずつ返す…のではなく、逆に「今からでも借りられるだけ借りて、その元手からビジネスで一気に稼ぐ」という一手でした。

ずっと同じ手のまま少しずつ返していてもいつか破綻してしまう。それよりはリスクを負って一気呵成に状況を逆転させよう、ということです。

かなりリスキーな選択ではありますが、どうしようもないジリ貧の状態を打破するにはこうした思い切った選択が必要になってくるんだよな、と学んだ一節です。

経験のあるもの、好きなもの、ではなく稼げるもので

著者は中古着物ビジネスで成功を得た次に、放置自転車ビジネスにも目を向け、これも成功させています。

いずれも著者自身に経験があった、深い関心や興味があった、というものではなく、「世の中のニーズがある」「社会課題として存在している」ものをビジネスの対象として選んでいます。

すでに触れていますが、特に大きく稼ぐためには、モノありきではなく、あくまで「世の中の問題ありき」で考える必要があります。

私は現在ブログを書いていますが、あくまで自身の関心のあるもの、経験してきたものを題材に書いています。そうした身としては、副業の最初のスタートや、方法が分からないけれど続けることを目的にする場合は、モノありきでまずは良いのではと感じています。

一方で、それを続ける中で、他の商材でも通用するような普遍的な知識・方法が見えてきたら、次こそ「世の中の問題ありき」にフォーカスを当ててビジネスをしてみたいと考えました。

リアルでの反応を見る

顧客の反応にこそ、商売の仕組み・ロジックを組み立てていく上での核心となるものが潜んでいる。

ゆえに商売をする上ではネットだけで完結させることは避けるべき、と著者は言います。

何気なく交わしたひとことの中に、サービスの改善の糸口が見えたりしますが、自身の立てた仮説の最大の答え合わせができることが、顧客のリアルの反応を見ることなのだと思います。

ブログをやっているだけではなかなか直接の顧客の声を聞くのは難しいですが、ブログ以外にも例えばSNSや他のサービス等、顧客と触れる接点を増やして、自身の提供しているものの課題を掴むチャンスを増やしていきたいものです。

まとめ

以上、「ビビリの起業法」のレビューでした。

身の丈を超えたリスクを負わずに、着実なトライ&エラーを繰り返せば、ビジネスはしっかり形作ることができる、というのが論旨です。

読みやすい文章ながら、本質的な情報がしっかり示されている書籍でした!

それでは、最後までご覧いただき、ありがとうございました。

※執筆現在、今回の書籍はKindle Unlimitedの対象でした!

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