こんにちは、たけもとです。
コーヒーをドリップするようになると、徐々に豆選びにもこだわりを持ちたくなってきます。そんな時、
どの豆がどんな味をしているか知りたい
コーヒーの産地ごとの味の特徴がまとめられた本が欲しい
そんな要望に応える書籍として、今回は「図解 コーヒー一年生 」についてのレビューをしていきます。
豆を買って家でドリップする/したい方は、1冊手元に置いておくと、これからのコーヒーの学習が加速する1冊で、とってもおすすめです。
ぜひ、最後までご覧ください。
概要
著者について
著者は粕谷哲 氏。
2016年にドリップコーヒーの世界大会「World Brewers Cup」にてアジア人初の優勝を成し遂げた実績があります。
現在は自家焙煎スペシャルティコーヒーショップ「Phirocoffea」を経営されているほか、ファミリーマートやネスレ日本等の商品開発・プロモーションを行い、世界各国でのトップバリスタを育成するなど、コーヒー業界の最前線で幅広く活躍されている方です。
本の概要
本書のキャッチフレーズが以下。
「お家でもお店でも『推しのコーヒー』が見つかる!」
この一節どおり、豆の特徴が非常に分かりやすく書かれていて、産地ごとの味わいをイメージで掴むことができます。ほかのコーヒー本にはない、この本だけの魅力だと思います。
また、豆選びだけでなく、その豆を美味しく飲むためのドリップの方法についても、具体的に解説されています。
豆選びとドリップの大きく2つの観点でコーヒーへの理解を深め、コーヒーの世界に深く足を踏み入れるその一歩を支えてくれる1冊です。

レビュー
ポイント
「図解 コーヒー一年生 」のポイントは以下の3つです。
書籍のポイント
①コーヒー豆が擬人化!味わいをイメージで覚えられる
②順を追って豆選びをステップアップできる
③ドリップの知識の要点が押さえられている
以下、それぞれのポイントについて詳しくレビューしていきます。
詳細
①コーヒー豆が擬人化!味わいをイメージで覚えられる
まず、本書の中に挟まっていたチラシ(?)の写真がこちら。

こんな具合で、コーヒーの産地ごとの味わいが、キャラクター化されて表現されています…!
書籍の中ではマンガ形式でこのキャラクター達のイメージが深堀りされています。これがとても分かりやすい!
文字だけでは感じにくい味わいのイメージが持てますし、すっと頭に入ってくるので実用性が◎です。
コーヒー豆自体への関心も深まり、「次はエルサルバドル買ってみようかな」といった具合で、次々とコーヒー豆を試したくなります。
②順を追って豆選びをステップアップできる
豆を選ぶ際、最初はどんな豆から選ぶべきか、迷いますよね。産地や焙煎度…情報が様々ありすぎて、何を見ればいいのか、
本書は初心者からでも、最初のコーヒー豆選びの見るべきポイントがつづられていて、最初の1歩を踏み出すのをしっかりサポートしてくれています。
特に、「スーパーで買うなら〇〇が良い」といった、身近な環境で買うことをイメージして書かれており、実際にスーパーで豆を買うときに実践しやすいのが嬉しい。
なお、意識するポイントの1つを以下挙げさせていただきます。
スーパーでは洗練された「アラビカ種100%」を選び、雑味の強い「ロブスタ種入り」を避ける。(本文抜粋)
こうして見ると、スーパーで豆を見かけたときに、パッケージの裏面をより意識したくなりますね。
そして、コーヒーの知識を深めてコーヒーにより感動したい場合は、スーパー→コーヒー量販店→コーヒー専門店、と選ぶ店を変えていくことについても言及。ポイントが絞られている分、何に注目すべきかが分かりやすいのが、すごく助かります。
③ドリップの知識の要点が押さえられている
家でおいしくドリップするための要点がしっかり押さえられています。
特に私も意識しておいしくなっているポイントが、下記の一文。
前半で良い成分を一気に出して、後半はなるべく雑味を出さないようにするのがミソ!(本文抜粋)
これは一般的なドリップとは少し異なる「浸漬式」のドリッパーでの説明で書かれていたのですが、通常のドリップでも気を付けるだけでかなり美味しくなる大事なポイントです。
また、著者の粕谷氏が考案している「4:6メゾッド」にも触れられていました。
4:6メゾッド
・ドリップの前半4割で「味」が決まり、後半6割で「濃さ」が決まる。
・そのためお湯の淹れ方を前半4割はゆっくり、後半6割は速めにしてドリップする。
・誰でも安定して美味しく淹れることができる。
本書に記載されているポイントを意識するだけで、おうちコーヒーの味わいが、ワンランク上がりますよ。
感想
まず、擬人化されたコーヒーの妖精が可愛らしい…!(笑)
親しみを持ってそれぞれの産地について学べます。買った豆と、本書の産地情報を重ね合わせて読みながら味わうことで、豆の味への理解も深まっている実感があります。
ドリップのコツについても、簡潔に情報がまとめられていて、とても実践しやすいのもグッド。家で実験のようにあれこれと試したくなります。
また、ドリップの器具についても解説があり、その中で「エアロプレス」にとても興味を引かれています。(コーヒーを注射器のような容器で圧力をかけてドリップするのですが、どんな豆でも美味しくなる、とのことで、トライしてみたいなと思いました。)
この本が発刊されたタイミングで買って、今でだいたい1年位経ちますが、コーヒー1年生として少しずつ知識が深まってきたなと思います。これからも家でコーヒーを飲むごとに読み返して、徐々にコーヒーの知識を深めていくなかで、活用していきたいです。
補記
私の推しのコーヒーは、最初はマンデリン(インドネシア)で苦味系、その後長らくグアテマラ、そして最近はエチオピアやケニアの酸味系です。
深煎りから浅煎りに、徐々に味の嗜好や興味が移り変わっています。
おすすめの方
おすすめの方
・豆の産地ごとの味わいを分かりやすい形で知りたい方
・家でのドリップをよりおいしくしたい方
・ドリップ器具についての理解の幅を広げたい方
まとめ
以上、「図解 コーヒー一年生 」についてのレビューでした。
これから、特に家でドリップをしたり、より豆選びの知識を手に入れたい方におすすめ!手元に置いておくだけで、日常のコーヒーへの関心や買い方、淹れ方まで変わる、そんな一冊です。
気になった方はぜひお手に取ってみてください。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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