こんにちは、たけもとです。
カフェや交通機関など、様々な場所でフリーWi-Fiをよく見かけるようになりましたね。無料というのが嬉しく、日常的に使っているという方も多いのではないでしょうか。
しかし、無料である一方で、情報の安全性にリスクのある通信環境でもあります。
そこで今回は、フリーWi-Fiで避けるべき作業と安全に使用する方法について、触れていきたいと思います。
ぜひ最後まで、ご覧ください。
はじめに
フリーWi-Fiとは
まず、フリーWi-Fiの特徴を整理します。
フリーWi-Fiの特徴
・誰でも使用できるWi-Fi。カフェや公共機関など様々な場所で用意されている。
・無料で使用でき、通信料の節約に役立つ。
・セキュリティ上のリスクがある。
誰でも無料で使えるところがメリットである反面、誰でもつなげるからこそ、傍受されたり、重要な情報が漏洩するリスクもあるネットワークになります。
安全に使用する方法・避けるべき作業
セキュリティ上のリスクがあることを踏まえて、下記を意識して使用するのがポイントになります。
避けるべき作業
・個人情報の入力やログインを伴う作業
・ネットショッピング・ネットバンキング
・会社業務での使用
安全に使用する方法
・自動接続機能はOFFにする
・HTTPSサイトであることを確認する
・VPNサービスを使用する
以下の詳細解説で、詳しいところに触れていきます。
詳細解説
避けるべき作業
特にリスクがあるのは、情報を「発信」するとき。第三者に情報を傍受されるリスクがあります。
そもそも、フリーWi-Fiではリスクのある情報を使った作業をしないことが、一番のリスク対策です。以下、避けるべき作業について整理します。
①個人情報の入力やログインを伴う作業
氏名や住所といった個人情報はもちろん、ログイン時に入力するIDやパスワードも、傍受されるリスクがあります。不正利用に繋がる恐れがあるので、フリーWi-Fi上では入力を避けましょう。
②ネットショッピング・ネットバンキング
こちらも上記と同じ要領です。クレジットカード番号や口座番号、納品先の住所といった情報を、第三者に傍受され盗まれてしまうリスクがあります。
③会社業務での使用
万が一会社の業務上の情報が漏洩した際のリスクは、個人で負える責任を大きく上回ってしまうことでしょう。仮に急ぎの業務があり、近場にフリーWi-Fiしかなかった、としても、会社業務で使用するのは避けるべきですね。
安全に使用する方法
とはいえ、外出時にもネットワークを使用したい・しなければならないタイミングもあるかと思います。安全に使用する方法として、以下3点ご紹介します。
①自動接続機能はOFFにする
店舗内でフリーWi-Fiを使用するのだから、別に変なWi-Fiには接続していないはず!
…と思っている方も、自動接続機能がONのままだと、周囲で繋げるWi-Fiに勝手に繋がってしまいます。特に首都圏の駅回り等ですと、繋がった先が提供者不明・悪質なネットワークである可能性も。(いわゆる「なりすましアクセスポイント」も存在しています。)

不意につないだ時のリスクを考えると、恐ろしいですね。
そのため、自動接続機能はOFFにしておき、不用意にネットワークにつながることを防ぐのがおすすめ。
また、店舗などで接続する際は、その店舗で用意されているWi-Fiであることを自分の目で確認したうえで接続するようにしましょう。
補記
店舗の多くでは、店舗内にフリーWi-Fiの接続名(SSID)を掲載しているかと思います。この掲載している名前と、画面に表示された接続名が実際に合っているか確認してつなぐと確実です。
②httpsサイトであることを確認する
ウェブはサイトは「http」「https」の2種類に大きく分けられます。違いは通信情報の暗号化がされているかどうかです。
httpサイト | httpsサイト | |
暗号化 | 暗号化なし | 暗号化あり |
データの送受信 | 入力した内容がそのまま送受信される→第三者が見てすぐわかる | 入力した内容が不特定の暗号に変換されて送受信される→第三者が見ても基本的にはわからない |
httpsサイトだと、通信が暗号化され、通信内容を傍受されたときのリスクが少ないです。一方httpサイトはパスワードや入力内容などがすべてそのまま見られてしまい大変危険です。現代はhttpsサイトが中心かとは思いますが、しっかり確認して使用したいですね。
補記
なお、Chromeを使用していれば、httpサイトに接続しようとすると注意がでるので心強いです。また、どちらのサイトであるかは、サイトのURLの最初を見ると確認できます。(ブラウザ上部のアドレスバーをクリックすると確認できます。)
③VPNサービスを使用する
VPNサービスはネットワーク上に、仮想的な「専用回線」を作るサービスのこと。(イメージとして、インターネット上に誰でも使える広い道路がある中で、VPNは自分専用のトンネル通路を作るような具合です。)暗号化の一種で、セキュリティ面での安全性が取れることがポイントです。

会社から支給されたPCでは、外出時や在宅時に、VPNを使っているところが多いかと思います。
近年は個人使用を想定したVPNもよく見かけるようになってきました。ただし、当然費用が生じます。
個人でも普段から費用をかけて使用されている方もいらっしゃるでしょうが、そうでない場合、コストをかけてVPNを使用するのは、主に海外のサービスを使用するとき・海外出張が多い場合、等になるのではと思います。
補足
テザリングの活用
上記でVPNをご紹介しましたが、あくまで国内の個人利用であれば、スマホのテザリングが、コスト面でも持ち物面でも無駄がないという意味でおすすめです。
スマホのプライベートな通信環境を使用するため、不特定多数と同じネットワークを使用しなくてよい点が、フリーWi-Fiと比べた時のポイント。手元のスマホがあればOKで、追加の持ち物が不要のため手軽に使用できます。
なお、テザリング使用時に気になるのは、通信料とスマホのバッテリーかと思います。
通信料については、楽天モバイルだと月額約3200円でデータが使い放題なのがとても嬉しい…!スマホを楽天モバイルで契約し、PCもそのスマホでテザリングで接続するのが、費用面の追加要素がなく、安全性も高められるのでとてもおすすめです。

私も外出先では、基本的に楽天モバイルと契約しているスマホのテザリングで作業しています。
タイミングによっては、乗り換えで数千円単位のキャンペーンを実施しているときもありますので、よろしければ、上記リンクから確認してみてはいかがでしょうか。
まとめ
それでは本記事のまとめです。
避けるべき作業
・個人情報の入力やログインを伴う作業
・ネットショッピング・ネットバンキング
・会社業務での使用
安全に使用する方法
・自動接続機能はOFFにする
・HTTPSサイトであることを確認する
・VPNサービスを使用する
フリーWi-Fiはコストもかからず使える反面、セキュリティ上の問題が課題になります。動画視聴といったシンプルな用途ではそこまで問題になりませんが、買い物やクラウド上の作業は、自身のプライベートな環境で行うほうが良いでしょう。
フリーWi-Fiを使用するときは、まずはそもそもリスクのある作業をしないことが第一。
それを前提に、httpsサイトであるか等の接続をしっかり確認して、VPN利用のうえで使うのが好ましいでしょう。また、テザリングなど自身でネットワークを用意しておくのが、より安全と言えそうです。
以上、参考になりましたら幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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