コーヒー器具

【レビュー】回しやすさと切れ味が優秀な手回しコーヒーミル。折り畳みハンドルも便利|TIMEMORE C3S PRO

2024年12月1日

TIMEMORE C3S PRO 外観

こんにちは、たけもとです。

今回はTIMEMOREのコーヒーミル「C3S PRO」をレビューします。

ハンドルの回しやすさがとても人気で、使い心地が大変良いです。

その他粒度変更や他のモデルとの違いなど、細かいところまでレビューしていきたいと思います。

ぜひ、最後までご覧ください。

概要

アピールポイント

C3S PROの特徴は以下の3つ挙げられます。

アピールポイント
優れた挽きやすさ:スムーズに回せるハンドルと、切れ味の良い刃
手入れのしやすさ:ミル内部の支柱が2本で、ブラシが入れやすい
折り畳み式ハンドル:保管や持ち運びの際に便利!

TIMEMOREのコーヒーミルは挽きやすさに定評があり、特にハンドルのスムーズさが評判になっています。刃自体もかなり鋭利で、豆を挽くのがとても楽です。

その他、モデル固有の特徴として、支柱の本数の少なさ折り畳み可能なハンドルが挙げられます。レビュー内にて詳しく見ていきます。

ラインナップ

Amazonではブラックとグリーンの2色展開になります。(公式HPでは白がある模様)

※なお、TIMEMOREのミルはモデルごとの違いが細かいですが、主要な違いについては、本記事の後半にて整理しています。

仕様

以下、主な仕様を記載します。

メーカーTIMEMORE
品番C3S PRO
サイズ(直径)52mm
機能・折り畳みハンドル
・オールメタルボディ&蓋
・シリコーン軟底
・特許取得済みのS2C臼刃
付属物収納袋、ブラシ、説明書

レビュー

それでは、以下ポイントごとに見ていきます。

本体について

外観

すっきりとして無駄のないデザイン。全体が金属製で非常に高級感があります。

ボディ(ミル部分)の表面はこのように細かい正方形のカットが設けられています(ダイヤモンドグリッドデザイン)。金属製でありながら、握った際のグリップが非常に良いです。

付属物

収納袋・ブラシ・説明書が付属します。

特にブラシは軸も細く、毛先もかなり細かいです。

主な構造について

主要な部分としては、フタ・ミル・粉受けの3つに分かれます。

フタは六角の軸にはめ込むように取り付け、粉受けは回すことでミル部分と接続できます。

なお、本体の底部には樹脂製のパッドが設けられており、安定して挽くことができるほか、テーブルなどに置く際の音も抑えられます。

詳細について

ハンドルの折り畳みについて

ハンドルの基部を引っ張ることで、折り畳みができます。

このように折りたたむことで、フタをつけたままコンパクトに保管・持ち運びができます。

また、折りたたんだハンドルと本体の接触部には樹脂製の部材が付けられているので、傷がつきにくくなっています。こうした細かい配慮は本当に嬉しい。

ミル内部の構造について

ミル内部は、支柱が2本ついています。細い支柱で本数も少ないため、ブラシなども入れやすく、掃除がしやすいです。

また、ミルの内部は下のように分解することができます。

順番だけ気を付けていれば、比較的簡単に分解できるので、ミルの刃の掃除がしやすいです。

所感

使用感について

まず、ハンドルの回転が非常にスムーズです。ハンドルの基部もツマミの部分も回転の抵抗が少なく、力をあまり入れなくてもすーっと回ってくれます。(粒度を細かくするほどに、相応に力を入れる必要はあります。)

ハンドルの回転だけでなく、刃の出来も素晴らしいと思います。体感としては豆を「切り刻む」ような感覚で、ジャキジャキとした小気味良い手ごたえを感じます。刃を実際に触ってみると、かなりの鋭利さになっていることが分かります。

最初挽いた時のスムーズさには本当に感動しました。挽くためのエネルギーや時間が、だいぶ抑えられている実感があります。

豆を挽くことについて

ミル内に入れられる豆の量は約20g2杯分くらい)になります。

なお、豆を中に入れる際は、手のひらを筒状にして、本体の上まで包み込むように「じょうご型」にしてあげると入れやすいのでおすすめです。

実際にペーパードリップ用として挽いたのがこちら。粒の大きさも整っています。

粒度変更について

粒度を変えることで、エスプレッソ用の細かい粉から、フレンチプレス用の粗い粉と、挽き分けることができます。

特に、細かい粉(左側)までこのようにきめ細やかに挽けるところには感動しました。(右はちょっと粗すぎたかな)

一方、選択している粒度のわかりやすさは、できれば改善してほしいポイントだなと感じます

どちらの方向に回せば粒度が粗く/細かくなるかの印字はあるのですが、計36段階ある粒度のうち、現在何段階なのかの指標となるものがありません。(ほかのモデルでも同じことが言えると思います。)細かく設定できる、ということの裏返しとなっている要素とは思いますが、何とか使い勝手がよくなる手段がないものかと感じています。

私個人としては、ほぼペーパードリップで、仮にエスプレッソやフレンチプレスで飲む際も電動で挽いてしまっているため、粒度変更はほとんど行わず、そこまで困ってはいません。しかし、特に日常的にペーパードリップ以外の飲み方も幅広く飲んでいる/飲む予定があり、粒度変更を頻繁に行う方には、少し使いにくさを感じる部分かもしれません。(クリック数を覚えれば、十分対応は可能です)

モデルごとの違い:「C3S PRO」を選ぶメリットについて

TIMEMOREのコーヒーミルは、モデルごとの違いが細かいため、いったん以下に比較候補となるモデルとの主要な違いを整理します。

C3C3 PROC3SC3S PRO
フタの材質樹脂樹脂金属金属
ミル内部の支柱の本数・材質3本
樹脂
3本
樹脂
2本
金属
2本
金属
底面そのままそのまますべり止め有すべり止め有
取っ手の折り畳み××
粉受けの表面デザインミル部と同じミル部と同じつるつるつるつる

「C3S PRO」を選ぶメリット
①C3「S」シリーズであること
・フタやミル内部の支柱が金属製:破損の可能性が少ない
・ミル内部の支柱が2本:掃除がしやすい
・底面にすべり止め有:安定して挽ける

②「PRO」シリーズであること
・折り畳みハンドル:収納や持ち運びに便利

私は、ミル内部の支柱が2本であることと、ハンドルの折り畳みができるところに魅力を感じて、このモデルを選びました。

内部の支柱が2本のため、ブラシ等を入れやすく、掃除がしやすいです。完全にばらばらにして掃除をするとしても、やはり支柱が少ない方が、より細かいところまで、キレイにすることができると考えています。また、ハンドルの折り畳みができることで、普段の自宅での収納時もコンパクト。アウトドア等のシーンでも使いやすいですし、活躍の場が広くなるだろうと考えて購入しました。

一方で、プライマリーな要素であるミルの刃は、C3でもC3Sでも同じであるため、どこまで追加の機能を求めるかが、購入時の検討部分になります。(C3をすでに持っている方は買い替えの必要はそこまでないかと思いますが、持っていない方/持っているのがC2系の方は、今回のC3S PROは購入候補に十分なりえると思います。)

補記
表には記載していませんが、下記のシリーズもあります。
・「ESP」シリーズ:エスプレッソ対応モデル(より細かい粒度変更が可能)
・「MAX」シリーズ:大容量モデル
・「Nano」シリーズ:小型モデル

まとめ

以上、TIMEMOREのコーヒーミル「C3S PRO」でした。

挽きやすさに大変優れており、保管性も高く、見た目のデザインの高級感もあります。

手元にこのミルがあれば、手で豆を挽いてコーヒーを楽しむ機会が増えると思いますし、コーヒーライフを豊かにしてくれる素晴らしいコーヒーミルです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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