こんにちは、たけもとです。
ChromebookのタブレットPC「Lenovo Duet 11」の使い勝手がとても良く、最近は毎日のように使用しています。
今回は、このLenovo Duet 11とiPad Mini 6の使用感の比較レビューをします。
外出先ではiPad Miniも良く使用するのですが、できることが似ているこの2機種を比較しながら、それぞれの適している作業について深堀りしていきたいと思います。ぜひ最後まで、ご覧ください。
はじめに
まずは、Lenobo Chromebook Duet 11がどのようなデバイスか、簡単にご紹介します。
Lenobo Chromebook Duet 11について
Lenobo Duet 11の概要
Lenovo Chromebook Duet 11は、2024年10月発売の10.95インチのChromebookです。世界的に大ヒットした「IdeaPad Duet Chromebook」の3世代目となります。
2-in-1タイプで、ノートPCとしてもタブレットとしても使用可能なデバイスで、本体にはキーボードとスタンド一体型のカバーと、ペンが付属します。
製品については、以下で詳しくレビューしています。
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Chromebookについて
ChromebookはgoogleのChromeOSを搭載したPCで、下記の特徴が挙げられます。
Chromebookの特徴
・軽快な動作:シンプルなOSのため起動も早く、設定項目も少な目
・直観的な操作性:タブレットのようなインターフェース
・データ連携:ブラウザやクラウド中心の作業となり、他端末との連携が容易
・低価格:ハードウェアの構成がシンプルで、一般のPCに比べ安価
・セキュリティ性の高さ:ウイルス対策機能が最初から組み込まれている&自動更新
総じて、WindowsPC等と比べると、本体側で行う機能・設定を全般的に抑えている形となり、クラウド上への保存・連携を生かした、軽快な使用感が特徴になります。
以下のレビューで詳しく見ているので、気になった方はご覧ください。
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比較レビューにあたって
Lenovo Duet 11もiPad Miniも、タブレットとしてコンテンツ閲覧もでき、ノートPCのようにキーボード入力もでき、手書きでの作業もできる、というマルチユースな端末である点で共通しています。
外出先でも快適に作業できる両デバイスにおいて、適した作業について、各要素ごとに比較をしながら見ていきたいと思います。ご自身の作業環境に合うかどうかの、一つの判断材料になれば幸いです。
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比較レビュー
本題になりますが、Lenovo Duet 11とiPad Miniを、それぞれの要素・使用方法ごとに比較していきたいと思います。
要素ごとの比較
OS
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 |
Chrome OS (Google) | iPad OS (Apple) |
まず、OSはお手もとのデバイスをベースに考える必要があります。
Googleアカウントでの連携ができればOKという方はChrome OSで十分連携ができます。作業のベースはブラウザが想定されますが、Chromeブラウザ上のタブやお気に入りの設定から、画像やメールといった要素まで、十分に同期ができています。アプリも、Playストアからダウンロードする形となります。
一方、Apple系列のアカウントを常用している方は、iPadを選ぶ形になるかと思います。(※Macを絡めた情報については、端末を持っていない関係で細かいところが言及できません。)
サイズ・重量
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 |
ノートPCとして考えるとコンパクト 重さ1kg未満で持ち運びやすい (タブレットとしては並~やや大きい) | サコッシュにも入るくらいのコンパクトさ 立ちながらでも使えるサイズ感と重量 |
まず、Duet11はノートPCとして考えるなら、1kg未満の重量で持ち運びができ、かなりコンパクトです。ボディバッグにも入るサイズですし、私は平日、仕事用のバッグに常備できているくらいです。一方、キーボードが本体カバーになっていたりと、基本的に装着している状態が想定されているため、タブレットとして持ち運ぶには、少し大き目・厚いサイズ感になると思います(別途薄いカバーに、本体だけ入れる、という使用もできますが。)
iPad Miniはビジネス書ほどのサイズ感。キーボードも使うとき/使わないときで持っていくかも選べるので、特に単独で持ち運ぶ際には非常に快適です。上記のように仕事バッグへの常備はもちろん、手持ちのサコッシュにも入るので、休日にもさっと入れて出かけて、ちょっと時間ができたらさっと取り出す、といったフットワークの良さがあります。
画面の大きさ・全体のサイズ感は、持ち運びやすさと見やすさとのトレードオフとなるため、どういった環境での使用がメインになるかが課題になるかと思います。
※一緒に使用しているのはLogicoolのKeys to go 2というキーボード。薄いのに使用感に優れています↓
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商品展開
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 |
デザインは1種類 セルラーモデルはなし | カラーバリエーション有 Wifi+セルラーモデルも |
Duet 11のほうは1色のみ展開で、Appleでいうスペースグレーを思わせる暗めのシルバーのみとなります。セルラーモデルはなく、Wifiに接続して使用する形になります。
iPad Miniは第6世代は4色展開。セルラーモデルもあるため、外出先で頻繁にネット接続での使用が見込まれる際に、優位な点になると思います。
周辺機器(カバー・ペン・スタンド)
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 |
専用のカバー(キーボード・スタンド一体型)とペンが一式付属 キーボードの使用感が高い | カバー、ペン、スタンド等別売 ペンの追従性が高い |
Duet 11の方は、カバー、ペン、キーボードと周辺機器一式が付属します。1つ購入すればそのまま使用環境が整うので、導入までがシンプルです。機器類は特にキーボードの使用感が快適です。本体に物理的に接続するだけで使用可能で、Bluetooh接続やキーボード単体の充電等が不要です。打鍵感も安心感を持てるもので、長時間の入力作業も問題なくできています。
iPad Miniは周辺機器はそれぞれ別売になります。必要なものをひとつひとつ揃えるという意味では手間とコストがかかりますが、自分に気に入ったモノを選べるという意味では魅力を感じます。また、周辺機器の中ではペンの使用感が高いです。ペンの追従性が非常に高く、細かいところまで描画できるので、イラストや写真、動画といった作業において、より豊かに表現できるデバイスです。
画面の挙動・タッチ操作
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 |
問題とはならないが、縦横の切り替え時などにややカタつくときがある | 縦横の切り替えやアプリごとの切り替えがスムーズ |
ここはiPad Miniの方が快適さを感じる部分です。特にOSがiPad OSと、タブレットとしての使用を目的としたものになっているため、タッチ操作もそれに最適化されている印象です。縦横で持ち替えたときの画面の切り替えや、別のアプリに切り替えた際の挙動がスムーズで、滑らかに動作します。
Duet11のほうは、縦横に切り替えた際に少しカタついたりするシーンが見られます。とはいえ、文字入力といった作業の内容自体は快適に行えます。頻繁に表示を切り替えるようなシーンがなければ、目立つ要素ではないかなと感じます。
価格
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 |
一式付属で7万円未満 | 本体で約8.4万円 ペンやカバーは別途購入 |
ここはDuet 11の方が、一式含めたコストがiPad Mini(第6世代)本体だけみても価格を下回っているということで、安価に作業環境を構築できます。
用途ごとの比較
①PCとしての使用
この点について、Lenovo Duet 11の方が以下の点で快適に使えています。
Duet 11:PCとしての使用時のポイント
・ウィンドウ全般の右上部が最大化や閉じる等、PCと同じ表示
・キーボードは本体と物理的に接続するだけで使用可能
(無線接続の設定が不要+キーボード単体の充電不要)
・キーボードにはタッチパッドあり
・Chromeブラウザの表示がWindowsPCでの表示と遜色なし
Lenovo Duet11は「持ち運びしやすく、かつPCライクに作業ができる」点を実現できるところに魅力があると思います。一般のノートPCと同じようなローカル作業・デスクトップ環境での作業はできないといったギャップがありますが、「外出先でも一般PCと同様にブラウザ上の作業を行える」ことを目的としている場合は、コンパクトなChromebookであるDuet11はデバイスだと思います。(私は外出先でPC環境とできるだけ同じようにブログ作業をしたいと思って購入し、実際にそれが実現できた端末だったと感じています。)
iPad Miniでも文字入力はできるのですが、「PCと同じようにはブラウザ上での操作ができない」「画面サイズが小さい分、一度に表示できる量・見れる量が少ない」という点が課題でした。
細かいところも触れると、Lenovo Duet11はUSB-Cの接続端子が2つ備わっています。これは充電しながらモニターにつないでの使用を可能にしており、やはりノートPCライクな作業性に貢献しています。
②タブレット:動画視聴・ブラウジング等での使用
タブレットとしての使用については、使用環境によると言えます。
Duet11は落ち着いて使用できる環境だと、かなり使用感の良いサイズです。単純に画面サイズが大きいのと、音量についても、Duet11の方が最大音量が大きく、そして音量を大きくしたときもノイズが少なく音の厚みも感じます。自宅でゆっくり動画を閲覧する、といった場合は快適かと思います。
一方、荷物を極力少なくして外出したい・立ちながらでも気軽にコンテンツを視聴したいという場合は、持ちやすいサイズの面からiPad Miniの方が優位です。外出先では音を出さない/イヤホンを介して聴く形となるため、本体のスピーカー音量も検討対象となりません。
なお、Youtube等のアプリのタッチ操作や、画面の縦横の切り替えについてはiPad Miniの方が快適です。(Duet11も当然タッチ操作はできるのですが、長押しをするとマウスの右クリック時のような表示が出たりと、マウス操作寄りの使用感となっている部分も感じられます。)
③タブレット:電子書籍リーダーとしての使用
上記同様、純粋な軽さ・持ちやすさの観点で、iPad Miniのほうが快適です。実際の書籍やKindleのリーダーのサイズも似たようなサイズ感となっており、文章の改行位置も自然ですし、読書をする際に長時間持っていても苦になりません。
一方Duet 11のほうは、片手で長時間だと少し疲れるのと、電車内等での取り回しには少々気を遣うサイズ感だと思います。また、長辺がより長い形状をしているため、小説やビジネス書などは改行するまでが長かったりします。自宅やカフェでゆっくり雑誌を読む、といった用途では快適です。
キーボードが物理的に接続されていること、本体背面にペンを付ける構造となっていてキーボードを裏側に回せないこともあり、頻繁に出したりしまったりといった動作をするのにはあまり適していないと感じます。落ち着いて使用できる環境でこそ、力を発揮してくれる印象です。
④タブレット:手書き端末としての使用
こちらもiPad Miniに軍配が上がります。ペンの追従性が高いことが実感できます。何より、アプリ「Goodnotes」の使用感が高すぎます。四角形や円をきれいに描画できたり、投げ縄ツールで細かいところまで調整できたり、ペンの幅や色も大変豊富だったりと、思ったように描いて表現できます。イラスト等の作業でも、細かな表現が生きてくると思います。
Duet11のほうは、小さめの文字を書いたり、絵を描いたりといった細かな描画シーンでやや物足りなさがあります。画面サイズは大きいので、拡大して書くと、文字を書く分には困らない印象。シンプルな手書きノート・メモとしてだったり、スクリーンショットに対して簡単に図示するといった用途は十分可能で、あくまでサブ機能として使うことになるのではと感じます。
まとめ
以下、今回の比較レビューの要点を整理します。
要素ごとの比較
Lenovo Duet 11 | iPad Mini 6 | |
OS | Chrome OS (Google) | iPad OS (Apple) |
サイズ・重量 | ノートPCとして考えるとコンパクト 重さ1kg未満で持ち運びやすい (タブレットとしては並~やや大きい) | サコッシュにも入るくらいのコンパクトさ 立ちながらでも使えるサイズ感と重量 |
商品展開 | △ デザインは1種類 セルラーモデルはなし | ◎ カラーバリエーション有 Wifi+セルラーモデルも |
周辺機器 (カバー・ペン・スタンド) | 〇 専用のカバー(キーボード・スタンド一体型)とペンが一式付属 (ただし、付属品のみの使用が前提) | △ カバー、ペン、スタンド等別売 (※幅広く選べるということでもある) |
キーボードの使用感 | ◎ 安心できる打鍵感。 本体と物理的に接続すればすぐに使用できる | 〇 使用感は購入したキーボードに依る。 Bluetooth接続やキーボード単体の充電が必要 |
ペンの追従性 | △ 細かな表現や正確な記載がしにくい | ◎ 特に「Goodnotes」の使用感が非常に高い |
画面の挙動 タッチ操作 | 〇 問題とはならないが、縦横の切り替え時などにややカタつくときがある | ◎ 縦横の切り替えやアプリごとの切り替えがスムーズ タッチ操作も快適 |
価格 | ◎ 一式付属で7万円未満 | △ 本体で約8.4万円(Mini6) ペンやカバーは別途購入 |
用途ごとの比較
Lenovo Duet 11
おすすめの用途
・Chromeブラウザ上での作業
(PCと同じ使用感で操作が可能)
・文字入力:文書作成、ブログ作成等
・席に座っての落ち着いた環境での閲覧
・Google系列のOS間連携
あまり適さない用途
・正確さや表現力が求められる手書き作業
(ペンの追従性がそこまで高くない。メモ書きやノートとしては十分可)
・電子書籍リーダー
(片手で持つのがやや大変。画面のアスペクト比が長辺に長く、余白ができたり、一文が長くなったりする)
iPad Mini 6
おすすめの用途
・手書きノート、手帳
・クリエイティブな作業(画像や動画の編集)
・電子書籍リーダー
・電車内や立ちながらの環境での閲覧
・Apple系列のOS間連携
あまり適さない用途
・記事などの長文の入力作業
(入力自体は問題ないが、画面サイズの小ささから俯瞰がしにくく、長い文章ほど全体の構成が練りにくい)
・ブラウザ上での作業
(あくまでタブレットに最適化された表示となるため、マウス操作において、PCの時と比べ操作感が異なる)
総じて、PCとしてのブラウザ使用や長文入力ならLenovo Duet 11、電子書籍や手書き、画像や動画を扱うならiPad Miniかと思います。
おわりに
以上、Lenovo Duet 11とiPad Miniの比較レビューでした。
まずもってOSが異なるデバイスのため、手元のデバイスのOSに合わせるところが大きな分岐点にはなると思いますが、画面サイズや重量、周辺デバイスの使用感といった端末の特徴からも、適している作業には差がみられると思います。
長いレビューになりましたが、最後までご覧いただき、ありがとうございました!
※Lenovo Chromebook Duet 11のレビュー↓
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