こんにちは、たけもとです。
本記事は、Bambu Lab A1 Miniに対応したフィラメントの選び方についての解説となります。

まずは一般的なPLAがおすすめ!
ではあるのですが、使用可能なフィラメントと素材ごとの特徴に触れつつ、フィラメントをどう選ぶべきか、という視点で、詳しく見ていきたいと思います。
概要
本体について
Bambu Lab A1 Miniの本体については、以下でレビューしています。
どんな3Dプリンターなのか気になる方は、こちらの記事からご覧ください。
本記事で触れる部分について
フィラメントに関わる内容として、本記事では下記の順で解説していきたいと思います。
①対応フィラメントの確認
②目的に応じたフィラメントを入手
③本体にフィラメントを登録する
また、先に結論を述べると、購入時のポイントは下記になります。
購入時のポイント
・まずは「システムフィラメント」欄に登録がある、A1Mini対応の4つの素材のなかから選ぶ
(登録がなくても、製品HPからプロファイルがダウンロードできれば使用可能)
・商品を選ぶときは、フィラメントの直径と、スプールの有無に気を付ける
・ノズル径を小さくする場合は、フィラメントの選択肢も少なくなるので、事前に素材を確認する
それでは以下、解説に移ります。
解説
①対応フィラメントの確認
Bambu Studioでの確認・設定
まず、「Bambu Studio(印刷ソフト)」に対応しているフィラメントは、下記の手順で確認や設定ができます。
登録フィラメントを確認・追加・編集する場合
1.Bambu Studio を開き、上部の「準備」タブをクリック
2.項目「フィラメント」の右側の歯車マークをクリック
(もしくはプルダウン内の「フィラメントを追加/削除」を選択でも可)
3.「システムフィラメント」のタブから確認

「システムフィラメント」を見てみると、下記のようにかなりの種類があります。

まずは、この「システムフィラメント」内に記載がある製品から選ぶ形になります。

記載がない製品も、プロファイルをダウンロードすることで登録可能です(後述)
しかし、この一覧に表示されるのはあくまでBambu Studioに対応している製品「一式」であり、A1 Mini以外のプリンターで印刷する/できるフィラメントも含まれています。
※ここでは一旦、主な対応メーカーをまとめてみようと思います。
Bambu Studioに対応したフィラメントのメーカー
(「システムフィラメント」に登録のあるメーカー)
・Bambu Lab
・Polymaker
・eSUN
・Generic(一般)
・Overture
次に、「A1 Mini」に対応したフィラメントに絞って、整理をします。
A1 Mini に対応したフィラメント
Bambu Lab公式のA1 Mini販売ページを見ると、下記がA1 Miniの推奨フィラメントとして挙げられています。
A1 miniの推奨フィラメント
・PLA
・PETG
・TPU
・PVA
したがって、購入すべきは上記4つの素材のフィラメント となります。
②目的に応じたフィラメントの購入
フィラメントの特徴について
フィラメントには素材ごとに特徴や向き不向きがあります。
ここでは、A1 Miniに対応したフィラメント4種について、特徴を整理したいと思います。
PLA (ポリ乳酸) | PETG (ポリエチレンテレフタレートグリコール) | TPU (熱可塑性ポリウレタン) | PVA (ポリビニルアルコール) | |
メリット・特徴 | ・手軽に印刷が可能 ・印刷の寸法が安定する ・コストが安い | ・強度、耐衝撃性が高い ・印刷がしやすい ・耐熱性が高い ・光沢感、透明感のある表現 | ・柔軟性が高い(曲げられる) ・耐摩耗性、耐衝撃性が高い | 水に溶ける →複雑な造形物の印刷に役立つ |
デメリット・注意点 | ・耐熱性が低い ・耐衝撃性が低い ・表面処理や塗装にあまり向かない | ・吸湿性の高さ(糸引きの発生) ・表面の傷つきやすさ ・紫外線に弱い | ・造形が少し難しい ・吸湿性が高い(糸引きの発生) | ・湿気にかなり弱い ・コストが高い ・サポート材の使用の知識が必要 |
用途 | ・雑貨 ・玩具、模型 ・大型の印刷物 →汎用性が高い | ・治具、工具 ・ギア、パーツ類 ・ケースなどの日用品 →強度が求められるもの | ・ケース類(スマートフォンカバー等) ・緩衝材、キャップ、パッキン ・スタンプ →丈夫さと柔軟性が求められるもの | サポート材 →他のフィラメントと組み合わせて、PVA素材部分のみ溶かすことで、複雑な形状を印刷可能 |
価格 | 安価 例)1kg:2000~4000円 | やや高価 例)1kg:2500~5000円台 | やや高価 例)1kg:2500~4000円台 | 高価 例)500g:3000~5000円台 |
強度 | あまり高くない | 高め(丈夫) | 高め(柔軟) | あまり高くない |
対応温度目安:ノズル | 190~220℃ | 220~250℃ | 210~230℃ | 190~220℃ |
対応温度目安:ベッド | 0~60℃ | 50~80℃ | 0~60℃ | 0~60℃ |
印刷がしやすく、種類も豊富で手に入れやすい価格、という点から最初はPLAがおすすめです。

その他の素材についてはPETGもおすすめ。慣れてきたり、明確な用途があればTPUやPVAも購入候補として考えていく形になろうかと思います。
その他購入時に注意したいポイント
その他、フィラメント購入時に注意しておきたいポイントを簡単に整理します。
フィラメント購入時に注意するポイント
・フィラメントの直径:1.75mm径を選ぶ
・スプール(材料を巻く容器):最初は再利用可能なスプール「あり」を選ぶ
まず、フィラメント径については、1.75mmと2.85mmの2種類があります。1.75mmの方が一般的で、ECサイト等でもこちらをよく見かけるかと思いますが、購入時には念のため径があっているか見ておきましょう。
また、スプールは糸巻きのこと(ミシンのボビンのような存在)です。最初は再利用可能なスプールが付いているものを購入し、初回以降はスプールなしを購入する、という流れが好ましいでしょう。

スプール自体を印刷して作ることも可能です。
しかし、最初はスプールもフィラメント自体もないので、スプール付きで購入するのがおすすめ。
③基本的な印刷方法
実際に購入したら、あとは①で紹介した手順から、Bambu Studioにフィラメントを追加登録します。
フィラメントを追加登録しておくと、印刷時のフィラメント設定の際に、プルダウンに表示されるようになります。

補足
最初に買うなら?
あれこれと書いてきましたが、最初に買うなら、下記がおすすめです。

おすすめポイント
・PLAが使いやすく、かつ入手しやすい価格の素材
・Bambu Labの純正品という点がひとつの安心材料になる(AMSにも対応)
・マット素材でテカリが少なく、プラスチッキーな印象が抑えられた落ち着いた見た目に仕上がる
・再利用可能なスプールも付属
特にAMS Lite(Comboモデル・多色印刷)を導入されている方は、Bambu LabのフィラメントだとRFIDが付いているため、造形時に必要なデータを自動的に読み取ってくれます。
システムフィラメントに記載のないフィラメントは使えるのか?
Bambu Studioの「システムフィラメント」に記載されていないフィラメントも、製品ごとに公式ページからプロファイル(印刷時の調整用データ)をダウンロードすることで、使うことができます。
下記の記事でまとめています。
ノズル径による制約
機種による制約に加えて、ノズル径による制約もあります。
径が細くなるほど、対応可能なフィラメントの選択肢が少なくなります。

とはいえ、A1 Miniは0.4mmノズルが標準装備のため、それより細いとなると、0.2mmノズルということになるのですが。
これまで触れてきたPLAやTPUといった印刷可能な素材についても、部分的に制約が生じます。(高い熱が必要だったり、何か混合物が混じっている素材が制限されるイメージです。)
下記の記事でノズル径と対応素材についても触れています。
まとめ
以上、Bambu Lab A1 Miniに対応したフィラメントについての解説でした。ポイントを整理します。
購入時のポイント
・まずは「システムフィラメント」欄に登録がある、A1Mini対応の4つの素材のなかから選ぶ
(登録がなくても、製品HPからプロファイルがダウンロードできれば使用可能)
・商品を選ぶときは、フィラメントの直径と、スプールの有無に気を付ける
・ノズル径を小さくする場合は、フィラメントの選択肢も少なくなるので、事前に素材を確認する
まずは標準的なPLAを使用するのがベストかと思います。
慣れてきたら、木材入りのPLAやTPUといった別の素材にチャレンジして、使えるバリエーションを増やしていきたいですね。ノズル径による制約については、少し注意しておきたいポイントです。
私も、他の素材を使用したりするなかで、またこうして記事化していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。よろしければ、下記の関連記事もどうぞご覧ください。
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