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Bambu Lab A1 Mini〈0.2mmノズル比較編〉細かな表現が可能!時間を使った丁寧な印刷向け

2025年1月5日

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Bambu Lab A1 Mini ノズル比較

こんにちは、たけもとです。

本記事は、Bambu Lab A1 Miniの0.2mmノズルの比較レビューとなります。

本体購入時に付属する0.4mmのノズルに比べると、印刷速度が遅い代わりに細かな表現に向きます。

具体的に写真等で比較しながら、どのくらいの違いがあるのか、見ていきたいと思います。

ノズルの交換をすると、作るものの表現の幅が広がることを実感しました。ぜひ最後までご覧ください。

はじめに

関連:ノズル交換の手順について

ノズルの交換手順については、下記の記事で解説しています。

ノズルの購入について

今回のレビューは、0.2mmノズルのBambu Lab純正品(ステンレススチール)になりますが、公式ストアから購入いただけます。

Amazon等では下記サードパーティー品は販売されていますが、仕様は異なります。

おすすめの用途

先に結論を述べると、下記のような具合です。

おすすめの用途
・薄く小さいもの
・表面に細かな表現が求められるもの
(文字を記載した印刷物や、模型など)

向かない用途
・厚みや丈夫さが求められるもの(台やケースなど)
・幅広い素材での印刷
・短時間での印刷

それでは以下、詳細について触れていきます。

印刷レビュー

印刷物の比較

写真を交えて、それぞれの仕上がりを比べていきます。

各写真の左が0.2mm、右が0.4mmとなります。

(樹脂の色が白いので、線などが極力見やすいよう暗めの写真になっています。)

例1 船(プリセットデータ)

まずは本体のSDカード内に入っていたプリセットデータから印刷。

まず、0.2mmの印刷が乱れていますね。

たけもと
たけもと

まるでデコレーションケーキの装飾のようになっています…

この乱れは、プリセットデータのままで0.2mmノズル向けに調整されていないのが原因でしょう。表面を見比べても、使い古したセーターの毛羽立ちを感じさせる仕上がりになっているほか、平面部分もスッカスカになっています。

同じデータでも調整をかけないとこうなる、ということが良くわかりました。

例2 ロボット模型(Bambu Studio)

続いて、Bambu Studioでダウンロードした印刷データの比較。

こちらは0.2mm/0.4mmノズル向けにそれぞれ調整しているため、しっかり印刷することができています。

特に2枚目が分かりやすいですが、0.2mmノズルの方が、エッジがシャープ・文字など細かな凹凸がはっきりしている・平面部分が平滑になっている(=積層痕が目立たない)など、より精緻に表現できています。

印刷時間の比較

以下、それぞれの印刷時間を整理します。

0.2mmノズル0.4mmノズル(標準)
例1 船(プリセット)約20分約20分
例2 ロボット模型(Bambu Studio)2時間24分46分

船の方は調整がかかっていないため印刷時間が同じでした。(その分、印刷が乱れています。)

一方、しっかり設定できたロボット模型の方は、3倍以上の時間がかかっています。

0.2mmノズルのメリット

例2で述べた内容になりますが、0.2mmノズルのメリットは下記のようにまとめられます。

メリット
・エッジがシャープになる
・文字など細かい凹凸がはっきりする
・積層痕が目立たず、平面が平滑になる

たけもと
たけもと

細かいものの制作や、表面をきれいに仕上げたいときに向くノズルです。

0.2mmノズルの留意点

印刷に時間がかかる

上記で述べた内容になりますが、0.4mmノズルに比べて印刷時間がかなりかかります

例2は10gほどの小型の印刷物でしたが、大きい印刷物だと、より顕著になります。参考として、ランプキットを制作した際に、同じくらいのサイズ感の印刷物で、4時間40分→20時間と大幅に増えています。

印刷物のサイズや目的に応じて、使い分けたいところですね。

使用できる素材が制限される

0.4㎜ノズルで印刷できていた素材のうち、一部非推奨となっているものがあります(下記の表を参照)。

一般のPLAは問題なさそうですが、それ以外の素材で印刷する際は、ご留意ください。

引用元
ノズル付きホットエンド - A1 シリーズ 商品ページ

おすすめの用途

おすすめの用途
・薄く小さいもの
・表面に細かな表現が求められるもの
(文字を記載した印刷物や、模型など)

向かない用途
・厚みや丈夫さが求められるもの(台やケースなど)
・幅広い素材での印刷
・短時間での印刷

まとめ

以上、Bambu Lab A1 Mini0.2mmノズルの比較レビューでした。

時間はかかるけれど、細かな表現をしたいときに適したノズルでした。1本持っておくと、用途に合わせて印刷手段を選べますよ。

また、使ってみた印象としては、主に小型のものを印刷するであろうBambu Lab A1 Miniとは用途面での相性が良さそう(もちろん印刷したいものによりますが)。この意味で最初の交換ノズルの1本にも、0.2mmはおすすめできるなと感じました。

今回の比較が、皆様の参考になれば幸いです。最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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サードパーティー品↓。純正品は公式ストアから購入可能。

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