こんにちは、たけもとです。
皆様は「イヤーモニター」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
音楽業界に携わる方には馴染み深いかもしれませんが、一般的にはまだあまり知られていないかもしれません。
しかしこのイヤーモニターは、音楽をより深く楽しむのに楽しむのにうってつけなアイテムなのです。
本記事では、このイヤーモニターについて、特徴や一般のイヤホンとの違い、そしてどんな人におすすめなのかまで、解説していきます。
全体的に、普段使い用としての目線で、イヤーモニターを詳しく見ていきます。
解像度の高い、臨場感あふれるサウンドを楽しめるイヤホンを探している方の参考になれば幸いです。
イヤーモニターの概要
イヤーモニター（IEM・イヤモニ）とは、ステージ上に立つアーティストが、自身や周囲の声や、楽器の音を聴くために使っているイヤホンです。
例えばライブの場では、大音量のスピーカー音、観客の歓声、自分の演奏など…これらが複雑に混ざり合う中で、ミュージシャンは正確に演奏の音を把握して、他のメンバーと息を合わせる必要があります。
そこで活躍するのがイヤーモニター。解像度の高いサウンド、そして高い遮音性で、パフォーマーの耳に正確に音を届ける役割を果たします。
このように音楽現場向けのものでしたが、イヤーモニター特有の質の高いサウンドが評価され、近年では普段使いで活用するユーザーも多く目にするようになりました。
音楽現場譲りの、質の高いサウンドと遮音性がポイントのイヤホンです。
イヤーモニターの特徴
それでは、具体的なイヤーモニターの特徴について見ていきます。
イヤーモニターの特徴
・解像度の高い音質
・高いフィット感＆遮音性
・リケーブル仕様
・豊富なデザイン
解像度の高い音質
イヤーモニターの音質は、現場思考という点から、音の「正確さ」を重視しています。
複数のドライバーを搭載することで、様々な楽器のサウンドを、リアリティあふれる音で耳に届けます。
結果的に、解像度の高い、臨場感あふれるサウンドを楽しめるイヤホンとして知れ渡っています。
現場向けに開発された、質の高いサウンドが楽しめます。
高いフィット感＆遮音性
イヤーモニターはその形状からフィット感が高く、耳からズレることなく、音楽に没頭し続けることができます。
ケーブルも耳の上を通すものが多く、ズレにくいです
また、耳にフィットすることで物理的にノイズを遮るため、遮音性がバツグンに高いことも大きなポイントです。
後述のカスタムIEMであれば、耳の形にあったオーダーメイドの形状となるため、より遮音性が高まります。
リケーブル仕様
イヤーモニターは、ケーブルを交換できる「リケーブル仕様」のものが多いです。
ケーブルが断線したときや、より質の良いケーブルへステップアップする、などのシーンでこの仕様が生きてきます。
長くイヤーモニターを使っていける、嬉しい機能です。
有線・無線の両方に対応したモデルもあり、使い勝手が良いです！
豊富なデザイン
イヤーモニターは、個性的なデザインも魅力です。
密度の高い内部構造を楽しめるスケルトン、個性的なカラー、中にはパネルを交換できる、なんてものまで。
ケーブルも様々なデザインのものに交換できるので、トータルでコーディネートできます。
お気に入りの色や、ファッションと合わせて楽しむこともできます。
イヤーモニターの種類
イヤーモニターは大きく2種類、「ユニバーサルモデル」と「カスタムIEM」に分けられます。
ユニバーサルモデル
一般的なイヤホンと同様に、様々な耳の形に対応できるよう設計されたモデルです。
イヤーピースの素材やサイズを選び、自分に合ったものを選ぶことで、よりフィット感・遮音性を高めることができます。
カスタムIEM
自分の耳型を採取してオーダーメイドすることで、最高のフィット感と遮音性を誇るイヤーモニターです。
製造コストが上がり、価格は高くなりますが、装着感と音質を徹底的に求める方には最高の選択肢になります。
イヤーモニターとイヤホンの違い
ここで、イヤーモニターとイヤホンの違いについても整理していきます。
| イヤーモニター | イヤホン | |
| 形状、装着方法 | 耳にフィットする オーバーイヤー型 | 様々 （インナーイヤー型、カナル型等） |
| 遮音性 | かなり高い （カスタムIEMは非常に高い） | 商品によって高い |
| 音質 | 解像度・臨場感が高い | 聴き心地の良いサウンド |
| ドライバー | 異なるドライバーを複数組み合わせる場合も | 単一のドライバーが多い |
| リケーブル仕様 | 対応しているものが多い | 対応不可がほとんど |
特にポイントとなるのが、遮音性と音質になります。
イヤーモニターは音楽現場での作業を想定されているため、周囲の大きな音があるなかでもしっかり音が聞こえるよう、遮音性がかなり高いです。
また、音質については、ドライバーの組み合わせなどにより、楽器それぞれの音を「正確に聴くこと」を重視。解像度・臨場感の高さがポイントになります。
一方、一般のイヤホンは目的やコストに応じて、形状や音の傾向には非常に幅があります。遮音性については、ノイズキャンセリング性能の高いものもありますが、商品によりけり。
音質は正確さというよりも、「聞き心地の良さ」を重視。アプリでのイコライザー調整などで、個人の好きな音質に変えられるモデルも多いです。
イヤーモニターがおすすめな方
それでは、上記の比較も踏まえて、イヤーモニターがおすすめな方について整理します。
イヤーモニターがおすすめな方
・音楽制作や、クリエイティブ作業に携わる方
・ライブの音楽を映像と一緒に楽しみたい方
・高い装着感で、ズレないイヤホンを使いたい方
・遮音性を重視する方
・解像度の高い音で、臨場感ある音楽を楽しみたい方
イヤーモニターは、音の正確さ、ひいてはライブ感・臨場感を求めたい方や、きっちり耳にはめて高い遮音性で音楽を楽しみたい方に向いているといえます。
イヤーモニターのおすすめ機種
最後に、イヤーモニターのおすすめ機種についてご紹介します。
ユニバーサルモデル
ユニバーサルモデルは既製品で、イヤーチップを交換して自分の耳に合わせることで、より高い遮音性で楽しむことができます。
SHURE SE215
ポチップ業界大手のSHUREのイヤーモニター。
100年以上続いた信頼のあるメーカーで、プロミュージシャンによる実地テストも実施済みの安心の音質。
物理的なノイズ排除で最大37dBの騒音をカットし、音楽にどっぷり没入できます。
オーソドックスかつ幅広いカラーラインナップで選びやすさも〇。7,000件以上のレビューで星4.3という非常に高い評価を得ています。
基本的にはリケーブルの有線ですが、ワイヤレスアダプター（少し高い…）とセットで購入すると、無線でも楽しむことができます。
Sennheiser IE 100 PRO WIRELESS BLACK
ポチップゼンハイザー(Sennheiser) もプロ用のオーディオ機器の製造で長らく知られている、ドイツのメーカーです。
上位モデルと同じコネクターを採用しているので、買い替えでの今後のステップアップも視野に入るほか、サブ機としての使用も可能。
ラインナップはブラック、レッド、クリアの3色。
Bluetoothコネクタが付属するため、無線接続に対応。音質だけでなく使い勝手の良さも求める方にお勧めです。
カスタムIEM
カスタムIEMは、耳の形を測定することで、フィット感や遮音性をより向上させた、オーダーメイドのイヤーモニターです。
下記のLIFE EARのイヤーモニターは、カスタムIEMとしては非常に安価ながら、デザイン性、音質共に高く、注目の製品。
モデルによって、有線・無線に両対応しているほか、本体表面のパネルの交換もできるなど、楽しみ方の幅が非常に広いです！
カスタムIEMなら、高い遮音性で、より没入感のある音楽を楽しめる！
まとめ
以上、イヤーモニターの特徴やイヤホンとの違いについての解説でした。
プロの現場で培われた技術が凝縮されたイヤーモニターは、その精緻な音楽世界に触れるための、うってつけのアイテムです。
イヤホンでは味わえない体験が、きっとあなたの音楽体験の新しい扉を開いてくれることでしょう。